KHJ静岡県「いっぷく会」ご挨拶
KHJ静岡県「いっぷく会」ご挨拶
会長就任のご挨拶
のっけから恐縮ですが私は演歌が好きで、特に美空ひばりは聴けば聴くほど、唄えば唄うほど味がでてくるものであります。都はるみに「夫婦坂」という曲があります。無論日々茨の道を歩む夫婦の希望の明日へ向かってのエールです。
この坂を越えたなら しあわせが待っている そんなことばを信じて 超えた七坂四十路坂
私はふと思うことがあります、この坂は何時まで続くのであろうか、坂が終えることはあるのだろうかと。人生七坂、苦労七坂。私にも四十路の時がありました、遥か昔に。今や息子が四十路に近づこうとしております。
長期高齢化の波が全国を覆い、ひきこもりは子供対象のワードではなく、全世代にわたる社会事象となっています。目先の解決策はありません。
重い腰を上げざるを得ない行政の支援は後追いです。私たち自身が寄り添い続け、策を体現して行くしかありません。皆さんと一緒に学習を重ね、情報を集め、叱咤激励しながら歩んで行きましょう。
坂はいつか超えられます。皆さんのご協力ご尽力をお願い申し上げます
平成29年4月9日 KHJ静岡県「いっぷく会」会長 中村 彰男
★「いっぷく会」は全国に仲間がいます
NPO法人「KHJ全国ひきこもり家族会連合会」には、北は北海道から南は沖縄まで全国の家族が参加し、臨床心理士、カウンセラー、大学の研究者、医療機関、行政、厚生労働省などとも連携してネットワークを拡げています。
「いっぷく会」は、ひきこもりの子供を持つ親の会として2002年に発足しました。
★「いっぷく会」はこのように運営されています
ひきこもり当事者、その家族及び関係者、この会に賛同していただける個人・団体で構成されています。
「いっぷく会」はKHJ全国ひきこもり家族会連合会の静岡県支部ですが、運営は相互扶助の精神に基づき会員自身のボランティアで成り立っています。
お互い、まずは“いっぷく”です。
親が力を抜き楽になれば、
子供も安心してひきこもれる、
そこから復帰への第一歩が始まります。
★「いっぷく会」はこのようなことを目指しています
家族は、とかく孤立しがちです。同じ問題を抱える会員同士の交流と支え合いの場が必要です。
すなわち親の「居場所」です。
ひきこもり当事者と家族が少しでも元気になるように、「いっぷく会」は医療や福祉、カウンセリング等の情報を収集、共有、提供し、安心して生活できるよう居場所も含めた公的支援の充実を広く訴えていきます。
★「いっぷく会」はこのような活動をしています
例会は毎月第2日曜日 13:00~16:30
参加費は家族単位で、会員は無料、非会員は1500円です。
当事者は会員・非会員問わず無料となります。
初回の参加は体験日として無料です。
「学習会」「個別相談会」「グループカウンセリング」そして「講演会」など、各家族に合わせた支援を行っています。
また、「いっぷくサロン」として毎週火・木曜日の午後に事務局を開放しております。
KHJ静岡県「いっぷく会」より
平成27年5月28日
「ひきこもり」について
◆平成26年8月 厚生労働省「ひきこもり対策推進事業等について」より
1、「ひきこもり」の定義
様々な要因の結果として、社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職員を含む就労、家庭外での交遊)を回避し、原則的には6か月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を示す現象概念。
2、推計数
◇厚生労働省関係調査
ひきこもり状態にある世帯数 約26万世帯。平成18年度 無作為に抽出した4134名の調査結果からの推定による。(0.56%の世帯であった)
◇内閣府関係調査
平成22年7月 ひきこもりに関する実態調査による推計。
・広義のひきこもり状態にある者 69.6万人(ふだん家にいるが、自分の趣味の用事位は外出する)
・狭義のひきこもり状態にある者 23.6万人(ふだん家にいるが、近所のコンビニ程度は出かける)
3、ひきこもり地域支援センター
平成21年度より予算化され、各都道府県、政令指定都市に設置されてきております。
平成26年8月現在 全国で 50自治体 54か所に設置されています。
◇静岡県では、平成25年4月 「静岡県ひきこもり支援センター」として開設されました。
ひきこもりに特化した第1次相談窓口(相談窓口の明確化)
ひきこもり支援コーディネーター(社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士等)が電話、来所、訪問支援で早期に適切に(自立への支援)関係機関との連携(包括的な支援体制の確保)
ひきこもりに関する普及、啓発(情報発信)などの役割を担っています。
◇静岡市では、「静岡市ひきこもり地域支援センター Dan Danしずおか」を本年4月1日付 駿河区南八幡町 南部図書館内に開設いたしました。
尚、厚労省としては、このほか「ひきこもりサポーター養成研修」など各種の支援施策を実施しています。
4、各種相談支援機関(関係する機関)ふじのくにi(アイ)マップ
・教育関係 ⇒ 学校のカウンセリング室、教育委員会など
・就労関係 ⇒ 地域若者サポートステーション、ハローワーク、しずおかジョブステーション、ATARIMAEプロジェクト、静岡労働局など
・福祉、行政関係 ⇒ 福祉事務所、市区町村窓口、精神保健福祉センター、独立行政法人 高齢・障害・求職者雇用支援機構など
・保健医療関係 ⇒ 医療機関、保健所など
・民間団体 ⇒ 家族会、NPO法人、民間カウンセラー、ふじのくにi(アイ)マップなど
◆当事者団体としての活動
5、当事者団体(ひきこもりを抱える家族や本人の団体)
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会(理事長 池田佳世氏)
平成11年に埼玉県で発足し、全国組織としては、唯一のひきこもりの当事者団体として、各県に50の支部が生まれております。 行政と連携しながら支援活動を行っております。
K H J略称については「日本で唯一の全国組織の家族会である」ということで、K(家族)H(ひきこもり)J(ジャパン)に由来しております。
6、KHJ静岡県「いっぷく会」
・目的「会員相互扶助の精神に基づき、会員のために必要な活動を行い、会員の融和を促進し、引きこもりの若者たちの自立を支援することを目的とする」
・上記全国組織の静岡県支部として、平成14年5月に発足した。現在会員数県内各地より約60家族が加入しています。
・「例会」 毎月第2日曜日午後開催(会場は、「あざれあ」又は「番町市民活動センター」)
内容は、学習会、懇談会、交流会が中心で取り組んでいます。随時「講演会」も開催。
・「個別相談会」隔月(奇数月)第4日曜日に専門のカウンセラーが応じています。(有料)
・行政などのご支援をいただくとしても、最終的な「ひきこもりからの回復」は、「身近な家族がどのように対応するかが最も重要」と学習して、同じ環境にある家族同士の支え合いを行っています。
7、どんな学習を? 平成26年度の学習テーマです
子どもへの対応や、家庭内の環境、家族関係の再構築により当事者の回復に結び付ける。
・なぜ引きこもったのか? ~引きこもりの本質と家族~
・無条件の肯定的関心 ~一番大切なのは親の姿勢~
・うつ、強迫症状の苦しさとその付き合い方
・暴言・暴力には意味がある。
・引きこもりの高齢化対応と生活困窮者自立支援
・本当の自分になる起承転結
・元気になると厳しい追及が出てくる。
・危機をチャンスにして親も子も成長へ
・精神医療との関わり(利用の是非の判断)
・復活していくと、仲間、生きがい、仕事、パートナーにつながる。
・親の成長、子の成長 こんな学習会をし、ご夫婦での参加を願っています。
8、予算
費用の中心は、講師料です。東京からカウンセラー、その他専門家を招いております。
年会費6000円、例会参加費1500円(当事者は無料です)頂いておりますが不足をきたしておりますので、今回補助金の申請をお願いしました。
◆例会日について
会の例会は、毎月第2日曜日と決めて開催しております。