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活動内容

い っ ぷ く 会 便 り 2015年4月号

<4月号> 平成27年4月1日 発行
NPO法人 全国ひきこもりKHJ親の会(家族会連合会)静岡県「いっぷく会」
会長 上杉 博美

日時
平成27年 3月8日(日)13:15 ~ 17:00
テーマ
『親の成長、子の成長』
講師
KHJ千葉県「なの花会」理事長・カウンセラー
藤江 幹子先生
会場
静岡市番町市民活動センター

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3月例会のご報告

3月の例会は、3月8日(日) 静岡市番町市民活動センターで開催しました。


◆準備会 10時~
役員など15名の参加をいただきました。
まず、「いっぷく会便り3月号」「総会後の懇親会案内」「5月24日個別相談会案内」「ロゴセラピー
講演会案内」などを入れて、参加者への配布と欠席者、関係機関への郵送作業を行いました。
そして今日の例会の運営について打ち合わせを行いました。
続いて、いくつかの報告事項、協議事項を話し合い、あとは昼食を食べながら楽しい歓談の時間を過
ごしました。場所も例会場と同じですので、会員の皆さんも弁当持参でご一緒に過ごせると、とても楽しいです。是非とも遠慮なくお出かけ下さい。  

◆例会 13時15分~16時50分   参加者38名(当事者2名、初参加4名含む)
◇会長挨拶;ピアサポート研修も2月で終了した。自分の人生の振り返りもあったりして大変よい勉
強になった。これも子どものひきこもりのおかげであり、有難いことであったと受け止めている。
学んだことを今後皆さんに還元できていければ幸いと思っています。
◇活動報告;柴田副会長から個別相談会の3月の状況と5月の予定について紹介しました。
静岡福祉大学の草野先生の講演会が4月11日に予定されている。都合つく方は是非ご出席ください。
又、総会後の懇親会について参加の呼びかけをしました。

◇連続学習会  13時40分~16時50分  

テーマ「親の成長、子の成長」 

講師は KHJ千葉県「なの花会」理事長・カウンセラー 藤江 幹子先生
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・昨年5月にご主人に先立たれたが、まずそのことで感じたことを 率直に話された。
一つは、病気が進行するにしたがって本人は正しい判断ができ ないので、タイミングの良いサポートの大事さ、本人に向き 合うことの大切さを感じた。二つ目は、親や兄弟など身内が集まって初めて本音が話されることも多かった。
「ああしてやればよかった」など明らかになることもいっぱいあった。
ひきこもりのことと同じですね。親と子が、互いに相手のことを思いやっているのだが、本音が通じていないことが多い。親の言った「たったひと言」が胸に抱えて後々まで尾を引いていたりする。
本音を聞いていれば何でもないことでも、「想像」では気を遣ってうまくいかないことがあるのですね。

・誰でも、家の中で色々なことが起きますが、それが子供に影響していることがあります。ひきこも っている子は感度の良い子どもですから。だからこそ本音の部分を伝えて頂ければよいですね。

・今日は、本年度最後の学習会になりますが、皆さん 1年前とどう変わってきていますか?
親の変化と子どもの変化は連動してゆきますが、子どもの変化はゆっくりなのですね。
毎月 学んだことを「わかった わかった」だけではなく、1つでもよいから実践してみて下さい。
つい慎重になりすぎてしまうこともありますが、失敗を恐れない、むしろ失敗から分かることもあります。

「これは今の段階では、まだ駄目だったんだ」と思えればよいのです。そんなことの繰り返しで・・・。
 ・ひきこもっているのは、自分づくりの時なのです。反抗期というのは正しいとか常識とかに関係なく
  「反抗」して自分を作ってゆくものなのですが、ひきこもりの子はそれを経験していない人が多い
です。
  あとから来る反抗期は、激しいです。確執も激しいですね。そう思って受けとめてゆきましょう。
 ・今日のレジメの5項目について、どの項目が「私にとって気になるか」を選んで二人1組で話し合
った。

それを発表してコメントを頂きました。

1、親の無条件の肯定的関心の理解度は

「無条件の肯定」とは、子どものどんな行動でも「今はそういう時なんだ」と考えて受けとめる。
ただ、「関心」が抜けないことが重要です。子どもは今、どんな気持で、どんなことを好んでいるか? 興味は? などを知ろうとする。理解しようとすることは大切です。
子どもに寄添うことは大切だが、親が前に出て主導しない。主導すると自立の方向に進まないですね。立ち位置関係で見ると、ちょっと後ろにいると子どもの気持ちや状況が見れるんですね。
隣だとちょっと見えにくい、前に出ると見えない、親が主導にならないことが大切ですね。
ひきこもりの子は、感覚が良いので、言葉に出なくても、歩き方、窓の閉め方、他の人との会話などでも親の気持ちを感じます。心からの理解が必要です。

2、親は子のフォローへの道を歩んでいるか  
子どもが疲れた時(もう辞めたい)「もう少し頑張りなよ」と言ったが退職してひきこもりに。
そんな時には、一回謝った方がいいですね。それがフォローなのです。
正直に親の気持ちを伝えた方が良いですね。  子どもの変化のターニングポイントで、親の視点で「こうなって欲しい」「ああなって欲しい」と言っている間は駄目ですね。
子どもの立場になって「その時子どもはどんな気持ちだったんだろうか」子どもが主語にならないと。そうなった時に変化が出てくる。それも本気でないと伝わりません。

3、親の自立(子離れ)は子の自立への道

初め、子どもが悲しい顔をしていると親も一緒に落ち込むわけです。それは子どもと親が一体化している。そうではなく「それは子どもが悩んでいること」親は「そうか、そんな気持ちなんだな・・」と見てあげる。ちょっと距離がとれる。子どもの色々な不安定さに一緒にならず、と構えている。「こうしなければならない」ではなく「自分はこうしたい」それが心の自立ということです。
「あなたの考え方は?」学習しながら自分探しをする。「自分はどんな生き方をしたいか?」「どうなりたいか?」親がそうなって行けば、子どももその方向になってゆくものです。

4、親は鏡になっている(「親の自己肯定感はどうか」「日常生活で楽しめているか(趣味・仕事 ・その他)」「夫婦は理解しあっているか」)

人は、葛藤の中で、生きてゆく力をつけてゆくのです。子どもも親も迷ってよいのです。迷い、悩み、揺らいでもいいのです。そんな中から肯定感も生まれて、段々と自分が分かってくることがよいですね。
親が体験していないことは難しいけど、真摯に向き合ってゆければよいでしょう。
また、親は親としての生活を楽しむ。そして夫婦で学習もして理解し、足並みを揃えると良いです。

5、親の信頼感が生まれてくる

近くにいるとお互いが見えすぎて信頼感が生まれにくかったが、距離を置くようになったら、お互いに楽になり、信頼感が生まれてきたようだという発表があった。
でも 近い時に「子どもが気持ちを吐き出せた」というのは、信頼感があったからではないでしょうか。
それが距離を置くことによって、更にお互いが客観的に見れるようになったということでしょう。

◇続いて、「エゴグラムをやってみよう!」に取組んだ。
それぞれ5項目に分けられた各10の質問に答えて分析し、「各人の主導権を握っている自我状態が、何であるかすぐ判定でき、それにより自己について気づきがおこり、自己成長へとつながる。又、簡単にできて、ストレスを受けないパーソナリティや人間関係に自分を改善できる。」というものでした。
各人の最高点がどこか・・・問題が生じた時に、ストレスの下で直ちに反応する自我状態である。

5項目とは
批判的な親、理想、良心、責任、批判など厳しい父親的態度
養育的な親、親切、思いやり、寛容な態度
物事を冷静に判断し、それに基づいて行動する部分
あなたの性格の中の自由な子ども
順応した子ども
各項目について解説をしていただきました。自らの改善点を努力して取り組むことで、時に分析してみれば努力の成果も見れます。 大変面白い自己分析でした。
  
◇千葉県「なの花会」について
同じKHJの支部として、千葉県ではどんな運営をしているのかを、お話いただきました。
多くの方が、役割を分担して、学習、交流、居場所などを運営している状況を伺いました。
「いっぷく会」も現在、一部の役員に偏りすぎている運営を、多くの方に分担していただき、みんなで作る会になり、目的を達成出来てゆくと良いですね。と感じました。

◇「グループでの話し合い」は時間の関係で、本日は中止としました。

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5月例会のお知らせ

日時 平成27年 5月10日(日)13:15~17:00
会場 静岡県男女共同参画センター「あざれあ」4階 第2会議室

<連続学習会テーマ> 

『無条件の肯定的関心と本人の内面の理解』

(講師)一般社団法人SCSカウンセリング研究所
カウンセラー 高橋 晋 先生

参加費 会員お一人1500円(ご夫婦)2000円 
(初めて参加される方は体験日として無料で参加できます)
当日10:00より例会準備会を同場所で行っています。会報の郵送作業や家族同士の歓談などを行っていますので家族、当事者の方などどなたでも参加できます。皆さんのご参加をお待ちしています。

公益財団法人 モラロジー研究所の刊行物です。参考にして下さい。

□「ニューモラル 心を育てる言葉」より
思いやりの心で子育てを
親は、よい家庭を築き、子どもがよく育ってくれるようにと願うものです。そのために、子どもが何でも話せるような家庭の雰囲気をつくり、同時に、よい習慣やきちんとした倫理観を育てていこうと努力するでしょう。目標として思い描く家庭像・家族像に向けて精いっぱいの努力を惜しまないのが「親の心」です。

ところが、親の「こうあってほしい」「こうありたい」という願いは、知らず知らずのうちに「~でなければならない」という、子どもへの押しつけになりやすいものです。
すると親の期待どおりにならない子は「悪い子」「だめな子」になってしまいます。
親として子育ての目標を描き、それに向かって努力するのは尊いことです。しかし、たとえ目標がすばらしいものであっても、それを実現していくためには子どもへの「思いやり」が必要なのです。

ありのままの姿を受け入れる
親は、子どもの持っている性格や気質の欠点に目がいくものです。
時には、子どもの欠点が自分の欠点そのものであることに気づいて、呆然とすることがあります。自分の子を前にして、いつも自分自身と対面しているような思いを味わうのが、親のつらさともいえます。
そのとき親が“この子の、この欠点がなければよかったのに”と思ったら、それはある意味で、子どもの全部を受け入れていないことになるでしょう。
しかし、どの子も皆“そのままの自分を見てほしい、愛してほしい”と思っているはずです。子どもの長所も短所もすべてまるごと受けとめ、優しく包み込む。そして親子の気持ちが響き合うようにしていくことが大切ではないでしょうか。そのためには、まず親自身が自分のありのままの姿を認め、自分自身の長所も短所も、そのまま受け入れる必要があるのです。
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会長コラム
桜の花、満開できれいですね。今月は総会の月です、皆様のご意見をお聞きして、これからの計画に取り入れられるような会にして行きたいと思っています。いっぷく会は、親の思いが込められた会でなくてはと思っています。親は痛みや悩みを共有しながら進歩していきたいですね。他人の気持ちを優しく解いて、悩みを聴く気持ちを持つことで、子供にも優しくなっていくことと思っています。
ピアサポート研修修了者のスキルを高めるためにも、皆様の相談も対応していければと思っています。これからも、人の心を大事にして気持ちの優しい会でありたいです。皆様の協力をお願いします。

初めてご参加の方は月例会会場で入会手続きができます。
年会費6000円 月例会参加費お一人1500円(ご夫婦参加2000円)
その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。
事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川

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