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活動内容

いっぷく会便り 2018年8月号

平成30年8月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 中村 彰男

日時
平成30年7月8日(日)
テーマ
「ひきこもり・不登校には親の取り組みが必須!」
講師
SCSカウンセリング研究所 代表理事 桝田 宏子氏
会場
静岡市番町市民活動センター


PDFファイル201808.pdfLinkIcon

7月例会のご報告

7月例会は、7月8日(日)静岡市番町市民活動センターで開催しました。

◆準備会 10時~
15名の参加をいただきました。まず「いっぷく会便り7月号」「囲碁教室のお知らせ」「納涼会のご案内」などを入れて、出席者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行いました。そしていくつかの報告事項、打ち合わせ事項について話し合い、あとは昼食をとりながら楽しい歓談の時間を過ごしました。弁当持参ですが、例会に少し早く出かける感じで参加してみて下さい。都合のつく時間からで構いませんので、是非ともゆっくりとした時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時30分 参加者34名(非会員1名、初参加者1名、当事者1名含む)

◇連続学習会
テーマ「 ひきこもり・不登校には親の取り組みが必須! 」
講師 SCSカウンセリング研究所 代表理事 桝田 宏子氏

講師はおなじみの桝田宏子先生です、フレンドスペース,SCSと30年にわたってひきこもり問題に取り組んで来られています。

親の学習・参加が必須であり、前提です

・子どもさんたちも回復したいし、親に心配もかけたくないから、自分で何とかと色々とチャレンジして動いてはまたひきこもることを繰り返します。これは、回復プロセスで今まで取り組んでこなかった項目がたった一つあることによります。これまでの支援機関の対応が本人を対象としたものであり、親がメインで親が先頭になって取り組むことが置き去りになっていたのです。

<事例より>

・当事者は50代で、親は何んの取り組みもせず、ずっと逃げ回っている。そして、頼りにしていた弟の気持ちも当事者から離れていった。ある日、家族から家の処分の話を持ち出され、お前はこの先一人で生きろと冷たく突き放された。親が何らかの取り組みをしていれば、こんな状況には至らなかったと大変残念な思いでした。これから取り組みましょう。

・当事者のためによく取り組みよく動く父親、それと正反対に何もしない母親、ある日父親が退院して帰宅した時に、当事者が親父に掴みかかってきた。父親は、何という奴だと怒るが、これは“お前、俺のことを忘れていたんじゃないのか”という親を頼りにしている表れなんですよと両親にアドバイスした。それを機会に父親は母親に、「お前も積極的に子どものために取り組めよ」と強く言う。ひきこもっている子どもが息子さんの場合は、母親を強く頼りにしているものです。母親に逞しくなってもらって家を引きまわして欲しいのです。

OSDという動きもある中で、OISが必要なわけ

・長期高年齢化による「8050問題」が社会問題化しています。ひきこもりが長期化すると親も高齢となり、収入が途絶えたり、病気や介護が重しとなってきます。

・OSD(親が、死んだら、どうしよう)といった動きがありますが、これは親が何とかして財産を当事者に残したいという経済問題や兄弟問題のことですね。しかし、“この子が元気になっていくには”が大きく残る問題です。

・“この子が元気になっていくには”への対応として、SCSはOIS(親が、生きているうちに、信頼関係を)を提唱しています。OSDと同時に取り組んで下さい。
親が取り組み成長したら、子どもに伝わり、親を信頼できるようになって希望に繋がります。そして一生生きていける自分の人生を引き受けられるようになるのです。
親が取り組み継続することが一番効く薬です

★生前贈与で切り抜ける
兄弟が何人かいる場合、生前贈与で兄弟対策を切り抜けるやり方もあります。元気な子どもには生前贈与して、残りの不動産、預貯金をひきこもりの子が相続できるように死ぬ前に手続きをしておくことです。ひきこもっている子どもは、エネルギーが無いため兄弟と渡り合えない。

★不安であおらない
親が、まだ動かない子どもに対していつまでも何やってんだ、いい加減に自分で頑張らないと、俺たち死ぬんだぞなどの視線で絶対に見ないで下さいね。この子どもが、自分達が分からない世界を教えてくれているのです。

不登校、ひきこもり、精神的なトラブルの回復

「親育ち・親子本能療法」による回復プロセス(理想型とトラブル型)

・理想型で成長している人は少ないですね。乳幼児期から成長にともない色んなトラブルに遭遇します。
・緊張して気疲れしている赤ちゃんが見受けられますが、親は愛情いっぱいで存在そのものを丸ごと受容してあげることが大切ですね。
・「いい子で、やさしくて、思いやりがある」とても良い事なのですが、自己の主張したいことを我慢していると自己を抑制して、自己肯定感がもてなくなり、結果的にひきこもりの原因になったりします。
・自己否定感が多い中で、登校、就職などしなければならないと焦ると、環境に対応できるだけのエネルギーがありませんのでうまくいきませんし、続けることが難しいのです。
又、自己肯定感が育っていないと「ノー」が言えず、不本意ながら相手の言うことを断れない。
次々に頼まれ結果的に潰されてしまったりします。
・他者を承認してイエス、ノーが言えない。他者を受け入れられず対人恐怖に陥り、それがトラブルの原因になります。又、親に対して、恨みや怒りになって出てくることがあります。

★自己肯定感が持てない状態での社会活動や就活は大変なことですね。育ち直しをして、しっかりとした自己肯定感を持てるようにすることが先決ですね。

いかにして理想型に近づくか

-親が育つと子どもは本能的に自分の欲求感が動き出します。いままで、そんなのいいよいいよと言っていたのが、これがしたい、これが欲しいなどと変わってきます。親が未熟だとそうはならない。

-親が変わったといってもすぐには信用されるものではありません。あなたが子どもに信じられるように育って下さい。

-親育ち・親子本能療法を理解し親が急激に変わると、子どもにとっては嬉しいことではありますが、素直に信じることが出来ず、親がなぜ変わったのかを確かめに面接に訪れるケースもあります。

★当事者はユニークな子ども、そして家の何かを感じている子どもなんです。その子どもを大切にしなければならないと心で思って下さい、伝わる時期が必ず来ます。

★治る条件が整なわないから、足踏みしたり混乱したり病名がついたりするのです。治る環境を作るのは親です、続けて下さいね。

<事例より>

・当事者が「3億円よこせ」と言ってきた場合
これは、財産をよこせではなくて、親が年老いてきたために親が死ぬ前に財産を公開してくれ、教えてくれの意味ですね。子どもの真意を汲み取らなければならないです。
子どもは、「お前ら、なぜスピードを上げて成長しないのか。」と言っているのです。

・夜中に「隣の家のベルを鳴らせ」と言ってきた場合
これにはちゃんと訳があるのですね、子どもを信じて下さい。ひきこもった原因の一つに、隣人の影響があったのです。

こんな学習をいたしました、ありがとうございました。

◇新事務所の見学

例会の会場でもあります『番町市民活動センター』2階ブースに設けられた新事務所を見学しました。

◇グループでの話し合い

「本日の学習、ひきこもり・不登校には親の取り組みが必須!」をテーマに、4~5人のグループに
分かれて話し合いました。桝田先生にも入っていただき、色々とアドバイスをいただきました。

ひきこもり不登校の方への囲碁教室のお知らせ

ひきこもりから直接社会復帰するのは難しい現実もあります。悩みを抱えて身動きできなくなっている人、行動力に問題を抱えている人など、何かを通じて克服するものと考えています。本人が囲碁に興味があるなら、囲碁は自分をつくることができる対策になります。本人へ囲碁教室のチラシを渡して時間をかけ様子を見て反応があるなら、無理のない形で取り組んでほしいと思っています。

しかし、長い年月、人と接しておらず、生活感覚が鈍り、教室当日も、知らない人の集まりに行くのは苦しいと考えます。そのため、有料で一度の心理カウンセラーの方の訪問と当日のタクシーの送迎を考えています。可能な人数などありますが9月からできないか検討中です。

囲碁教室(無料)は、日本棋院静岡支部の方のご協力のもとで、アマ初段かアマ5級になるまで月に2回は計画しています。囲碁は難しいのではないかと考えられると思いますが、手を使って覚える作業を先行して行っていけば、きっと本人が囲碁に興味がわくものと考えています。

連絡先 冨山雅広(着信歴から折り返し)
電話 080-2612-3429
Eメール kawakko-hann@cy.tnc.ne.jp
(冨山さんは、自身もひきこもりの経験者で、現在は「ひきこもりスクール」を毎月、番町市民活動センターで開催し、当事者や家族の相談にのっています。この企画も何とか皆さんのお役にたちたいとの願いから企画してくれています。)

9月例会のお知らせ

日時 :平成30年9月9日(日) 13:15 ~ 16:30 (受付 13:00~)
会場 :静岡県男女共同参画センター「あざれあ」4F 第2会議室
<連続学習会テーマ>『 ~ 親が取り組むから出てくる ~「子の欲求反応」 』
(講師)SCSカウンセリング研究所 副代表理事 NPO法人KHJ千葉県なの花会 理事長 藤江 幹子氏

※事前の参加申し込みは必要ありません、当日会場へお越し下さい。
<参加費>今年度も赤い羽根共同募金からの助成金交付が決定しましたので
1家族 ワンコイン! 500円、 初参加の方、当事者の方 無料
尚、当日10時より準備会を同場所で行っています、是非、皆さんのご参加をお待ちしています。


《会長コラム》

「ご無事ですか?」このところ会う人ごとに交わす挨拶です。尋常ならざる猛暑、まだまだ続きそうです。とにかく少しでも涼しく過ごせる場所を確保することです。新しい番町の事務局もどうぞご利用ください。もっとも7日は早くも立秋、木陰に入れば秋の気配です。季節は確実に捲り巡り、留まることを知りません。目を凝らし耳をそばだてれば毎日毎日の変化が見え聴こえてくるはずです。無事に乗り切りましょう。


初めてご参加の方、初回は体験として無料です。その後よろしければいつでも入会手続きができます。年会費は6000円で、出席した時には参加費のご負担をお願いします。
その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。
事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川

連続学習会は「赤い羽根共同募金」の助成を受けて運営されています。