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活動内容

いっぷく会便り 2019年12月号

令和元年12月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 中村 彰男

日時
2019年11月10日(日)
テーマ
「医療とカウンセリングのメリット&デメリット~限界と可能性」
講師
人間関係と心の相談舎 代表 菊池 恒氏
会場
静岡市民文化会館第一会議室


PDFファイル201912.pdfLinkIcon

11月例会のご報告

11月例会は、11月10日(日) 静岡市民文化会館第一会議室で開催しました。

◇準備会 10時~

15名の参加をいただきました。まず「いっぷく会便り11月号」「会員アンケート返信封筒共」「忘年会案内」「会員交流会案内」などを入れて出席者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行いました。
そしていくつかの報告事項、打ち合わせについて話し合い、あとは昼食をとりながら楽しい歓談の時間を過ごしました。弁当持参ですが、どなたでも例会に少し早めに出かける感じで参加してみて下さい。
都合のつく時間からでも構いませんので、是非とも楽しいゆっくりとした時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時30分 参加者33家族44名(初参加3名含む)

◇連続学習会
テーマ 「 医療とカウンセリングのメリット&デメリット~限界と可能性 」
講師 人間関係と心の相談舎 代表 菊池 恒氏

今日のテーマは堅苦しい感じがするかと思いますが、精神医療とカウンセリングは密接な関係にありますし、皆さんも色々な情報や視点に触れる機会があると思いますので、考えるきっかけになれば幸いです。そして子どもの状態に合わせて情報を収集、活かしてゆくように一緒に学習してまいりましょう。

1、現代の情報と選ぶ能力

①さまざまな情報、いくつもある諸説…どれが正しい? ⇒ 情報精査
皆さんも色々な情報を本、新聞、テレビなどで入手していると思いますが、決して正当性のある情報だけではありません。更に、今迄は正しいと思っていたことも変わったり、真逆の説が必ず出てきたりします。
だとすれば、世の中には本当に正しいと言えるものがあるのでしょうか?
あふれる情報をどうまとめて使ってゆくのか? リテラシーがとても大事なことなのです。

②メリットとデメリットを考えてなおどれを選ぶか ⇒ 情報選択
統計結果であっても、どのように調査し、まとめたものかが大事で、人間は数字まで見せられるととかく信じやすくなります。「何か怪しいな」というものを見分ける能力も必要になってきます。
メリットとデメリットを考慮した上で、「自分に合っている」「自分には必要ない」という感性的な選択も必要です。あくまでもそれは「自分にとって」なのです。

③医療、病、相談 ⇒ 知識と智恵
情報や指示の受け手として、一方的に受け入れるのではなく、自分で選んでゆくということを念頭においてもらえれば幸いです。謙虚で冷静な視点の自分にイニシアティヴはあるのです。

2、医療について

①医療全般の基本情報(知識) ⇒ 西洋医学と東洋医学
医療に携わる「医師」は様々な科目(内科・外科など)がありますが、医師になるということは全員同じ学習と研修を受けてその資格を取っています。「医師」という資格を得た後で、どの科目に進むかを決めるものなのです。また最近は診療科目もかなり細分化され増加しています。
比較的関わりのある「精神科」と「心療内科」はどう違うのか…実は大きくは違わないと思われます。
「病気」は「健常な状態ではなく異常な状態」と捉えられがちで俗称です。正式には疾患・疾病です。
診断は検査、問診などを経て決まりますが、病名も「〇〇症」「〇〇病」「〇〇症候群」「〇〇障害」など曖昧なものも多く、更に診断する医師によって診断も異なることも多々あります。だから一人の医師の診断が絶対に正しいというものではありません。
そして「西洋医学」は、病気と言いきり、投薬や手術で治療する。「東洋医学」は、病気になる前の予防に重点をおいています。(針、お灸、マッサージなど)

②精神医療の歴史 ⇒ 実態知識
日本の精神医療は、アメリカのDSMに基づいていますが、最近は病名が細分化して増加しています。
実のところ精神疾患は机上で作られている説もあり、症状や処方薬に対し、疑問に思えるものもあります。そして、その細分化した病名に対応する薬剤が開発されています。勿論「薬」が必要な時はありますが、「何とな~く」薬を飲んでしまうのは少し怖い感じもします。

③診断、薬…メリットとデメリット ⇒ 医療情報精査
あくまでも私見ですが、精神医療において医師を選ぶポイントは3つです。
①診察時間・・・・・・・・最低でも15分、スタンダードで20分、30分でしたら感謝です。
②薬の相談ができる医師・・薬を減らすことを前提に相談でき、説明を怠らない医師なら信頼できる。
③医師との相性・・・・・・何よりも「相性」がよいのが一番です。「何となくいい感じ」でいいのです。
なお「薬」については「週刊東洋経済」(6月1日号)の特集「クスリの大罪」などが参考になります。薬は必要な場合はありますが、症状により減らしたり、なくす方向に相談してゆく必要はあります。

3、カウンセリングについて

①カウンセリング全般の基本情報(知識) ⇒ 心理学と臨床
現在はあらゆる分野でカウンセリングがありますが、心理カウンセリングは「心理学」に含まれます。
カウンセリング先を選ぶ時、何を重要視するのか…まずはテーマ(ひきこもり・不登校をキーワードに)、そして場所やカウンセリング時間、費用などをよく検討する必要があります。

②カウンセリングの歴史 ⇒ 日本での実態知識
心理カウンセリングは、日本に入ってきてまだ50~60年です。これからさらに変化し、日本的なものになる必要性も感じられます。

③療法、手法…メリットとデメリット ⇒ カウンセリング情報精査
別紙「カウンセリングと他分野の相互相関表」にまとめてみましたので参照下さい。
それぞれの情報を精査してその段階で必要なものを選んでみる。感覚的、直感的で選ぶことは大切です。カウンセリングのメリットは「誰でも受けることができ」、デメリットは「費用の幅と内容、質」の問題等が挙げられます。

4、統合・融合した使い方へ

①限界と可能性を知りつつ有効に利用する ⇒ イニシアティヴの場所
今更ですが医師の指示がすべてではありません。身体の医療ですら、医師によって判断、診断(病名)が異なる場合があります。一度ついた診断名に固執しないことも大切です。特に精神医療は診断名に振り回されることなく、子どもの姿、表情、行動等をしっかりと見ることが何より大切であることを覚えておくのです。必要ならば医師を変えることも躊躇しないでいただきたいです。
「治療方針の選択権はこちらにある」と思っていただいて構わないのです。

②それぞれの役割 ⇒ 道具の使い分け
カウンセリングと精神医療の使い分けやタイミングは大事です。
精神医療は本人がかかりたいと思わないと困難です。「本人をつれてきてください」という医師がまだ大半です。ただ苦しくて辛さの限界が見えた時には、「薬の力を借りる方法もあるよ」と、選択肢のひとつとして提示、子どもが選べばよいのです。子どもが受診を希望した時に「どこを受診するのか」の情報を集めておく必要性が親にあります。そして医療もカウンセリングは万能ではないですし、出来ることも出来ないこともあります。ただ色々な情報を以て、適切な提案をすることがプロフェッショナルであると思います。
いずれにしても「子どもが自分らしく生きること」、それが目標です。

③「大切なこと」は何かを忘れない ⇒ 本質を捉え続ける
子どもが、自分の生き方を「僕はこれでいいんだよ」と自負し、自信をもって生きていけるように環境を整えることが親の役割、そしてどんな方法がいいのかは、やってみないと分かりません。
大切なことは、色々な情報を自分で精査して観察してやってみることです。
そして「メリットとデメリット」「可能性とその限界」これらを知ることはとても大切なことです。
子どもが選択できるように、親として幅広く情報をもっていることが大切なことです。

書籍紹介(お勧めの書籍を紹介します)

「ネガティブ・ケイパビリティ」負の力。負を受け入れる力です。
帚木 蓬生著(精神科医)朝日選書刊

「子は親を救うために「心の病」になる」
高橋 和巳著(精神科医)筑摩書房刊

1月例会のお知らせ

日時 :令和2年 1月12日(日) 13:15 ~ 16:30 (受付 13:00~)
会場 :静岡県男女共同参画センター「あざれあ」5F 502号室
<連続学習会テーマ>『 吐き出し、退行、暴言は回復のはじまり 』
講師:SCSカウンセリング研究所 カウンセラー 坂本 崇代氏

※事前の参加申し込みは必要ありません、当日会場へお越し下さい。
<参加費>1家族 ワンコイン! 500円、 初参加の方、当事者の方 無料

尚、当日10時より準備会を同場所で行っています。会報の発送作業や家族同士の歓談などを行っています。家族、当事者の方など、どなたでも参加できます。むしろ、来ていただく方が多いほうが準備の都合上助かります。例会時とは一味違った雰囲気で、気楽なお話もできます。
また、居場所として活用するのもひとつの方法です。是非、皆さんのご参加をお待ちしています。

1月例会の 受付当番(輪番制)は藤枝・焼津市以西の方です。よろしくお願いします。

ピアサポーター養成研修に参加して(その2) (鈴木雅子)

(KHJ本部主催の研修講座 9月8日~9日開催に参加しました)

家族が心に刻んでおきたい10のこと
1. 家庭を安心、安全、リラックスの場に。
2.{3つのしい}美味しい、嬉しい、楽しいを増やそう。
3.{さ・し・す・せ・そ}褒め言葉を増やそう。さすが、知らなかった、すごい、センスいい、そうだね。
4.「そだね」は黄金の返し言葉。正論、叱咤激励は逆効果。
5.{3つの自己}自己選択、自己決定、自己行動。
6.{3つの信}本人の潜在能力、親自身の努力、変化すること。
7.回復には時間がかかるものと覚悟を決めよう。
8.愛情のポイントを沢山貯めよう。あとから伝わる。
9.回復期には接し方を変えよう。配慮から自然の関わりへ。
10.程よい刺激をブレンドして。程よい距離を。

「いっぷくサロン」 気軽にお出かけください

いっぷく会は、ひきこもりの当事者を抱えた家族会(主として親)です。
ひきこもりに関する学習、情報交換、交流などを行っています。
下記の時間にはサロンを開いていますので、会員はもとより一般の方も気軽にお寄りください。
当日の当番者が応対させていただきます。
各種情報もありますし、多少のご相談にも応じられますので是非ともご利用ください。

オープン:毎週火・木曜日 午後1時~4時(但し、祝日、年末年始は除く)
場所 :静岡市葵区一番町50番地 静岡市番町市民活動センター2F KHJ静岡県いっぷく会 事務所内


《会長コラム》

16歳の少女グレタさんが、COP25の開催地スペインに行くために、ヨットを利用して大西洋を渡ったという。1フライトにドラム缶にして数千缶の石油を消費する飛行機を拒否する示威行動でもある。
地球温暖化に加担する勢力に対する彼女の目立つ抗議行動が、私たちに突き付けるものは多い。この地球に未来はあるのか?悲観的な事件が連続して起こっている昨今であり、むしろ破滅への加速度を増している感がある。腐りきった政治が続いている我が国は、その最先端を進んでいるようです。これからの環境に子や孫は、否応なしにその身を置かざるを得ない。既に私たちの子供は、身をもって私たちに問いを突き付けているのかもしれません。


初めてご参加の方、初回は体験として無料です。その後よろしければいつでも入会手続きができます。年会費は6000円で、出席した時には参加費のご負担をお願いします。
その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。

事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川
E-mail:ippuku-kai@outlook.jp