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活動内容

いっぷく会便り 2019年3月号

平成31年3月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 中村 彰男

日時
平成31年2月10日(日)
テーマ
『アイデンティティーの大切さとそれを育むすべての事』
講師
SCSカウンセリング研究所 カウンセラー 臨床心理士 桝田 智彦氏
会場
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」


PDFファイル201903.pdfLinkIcon

2月例会のご報告

2月例会は、2月10日(日)静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で開催しました。

◆準備会 10時~
13名の参加をいただきました。まず「いっぷく会便り2月号」「3月24日講演会案内」「3月個別相談会案内」「グループカウンセリング案内」を入れて、出席者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行いました。そしていくつかの報告事項、打ち合わせについて話し合い、あとは昼食をとりながら楽しい歓談の時間を過ごしました。
弁当持参ですが、例会に少し早く出かける感じで参加してみて下さい。都合のつく時間からで構いませんので、是非ともゆっくりした時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時30分 参加者32家族、38名(内非会員2名、初参加1名含む)
◇連続学習会 テーマ『 アイデンティティーの大切さとそれを育むすべての事 』
講師 SCSカウンセリング研究所 カウンセラー 臨床心理士 桝田 智彦氏

本日の講師は、先月に引き続きSCSカウンセリング研究所カウンセラー臨床心理士の桝田智彦先生です。

1.アイデンティティーとは
最初に、アイデンティティー(日本語では自我同一性)とは何かを、2名一組で自己紹介、4名一組で他己紹介を行い体感しました。自分で自分のことを認識しているから自己紹介が出来る。自己紹介が出来るということは、自分が自分で良いという感覚があります。
そして、他己紹介を自分自身で聞いてみて、概ねそれで良しと思うことが出来る。つまり、アイデンティティーがあるという事です。そもそも、アイデンティティーとは、『自分が自分で良い、そして、他者(社会)からも“それで良い”と思われているであろう確信』です。

2.アイデンティティーの獲得
青年がアイデンティティーを再獲得するためには、5段階のステップを上っていかなければなりません。
そのステップは、人間が成長していくステップであり、ひきこもりの絶望状態からもう一度自分が自分でいいという感覚を取り戻すステップでもあります。人間の成長と心がどう育まれていくかを学ぶことで、ひきこもる我が子への対応方法を知ることが出来るのです。各ステップごとに見ていきましょう。

1.【希望】我が子の欠点を欠点として見ない(無条件肯定)で希望を育ててあげる。
安心感の供給が必要となります。これらは親の無条件の肯定によってのみ伝わり、安全基地が形成されるのです。

2.【意思】が湧いてくる。それをしっかりと聴きとってあげると心が軽くなる。
恨み辛みの吐き出し、破壊行動や暴言が出てきます。それを親が肯定的に受取ってあげることが必要となります。自分自身を見つけることが難しい現在、ましてや、ひきこもった原因を自分が全部背負っていたら未来はありません。

3.【目的】を伴う行動が出始めてきます。
社会への関心とともに不安が湧いてきます。その不安をしっかりと両親が肯定的に聴きとることが大切です。心の準備に必要なところにグッドイナフに関わることで安心のベースは盤石化されるのです。

4.【有能性】集団の中で自己を見出します。
本人は葛藤に揺れ悩むが、グッドイナフな関わりで親がしっかりと支えてあげる。
こんな自分でいいんだと思えるようになってくる。居場所や学校、アルバイトなどで出会う人々との比較で劣等感に苛まれることがあります。両親は、無条件肯定で本人の思いに耳を傾け続けることで本人の葛藤を支えることが大切です。

5.【アイデンティティー】”自分らしく生きていくため“ の試行錯誤を支える。
「自分とは何か?」、「自分は何がしたいのか?」、この葛藤を乗り越え、無事にアイデンティティーを形成すると、その人間は自分の人生を捧げるべき対象を発見出来るのです。

グッドイナフ・マザー&ファザーとは
ほど良い母親、ほど良い父親のことです。
母親は、赤ちゃんにはベッタリ寄り添い、そして成長とともにほど良く離れて行きます。ひきこもる我が子への対応も同じであり、最初はベッタリで、その後は段々と「ほど良く」離れて行かなければなりません。しかし、そのほど良さの見極めはかなり難しいものです。ですから、ひきこもり回復には、そういうことを踏まえたカウンセリングを受けることが大切なのです。

質問に対する桝田先生のアドバイスです(参考にして下さい)
・自閉症圏のケース
例えば、サンライズプログラムと言うものがあります。これは、教えることをしないで、横で同じ行動をするだけでIQや症状を改善させるというアプローチです。要するに、正論を言わないことですね。あなたのことを大切な存在と思っていることを伝えて下さい。

今回は、時間の都合上グループ別の話し合いはありませんでしたが、概略こんな学習をしました。

4月例会と「総会」のお知らせ

日時 :平成31年 4月14日(日) 13:15 ~ 16:30 (受付 13:00~)
会場 :静岡市番町市民活動センター 2F 大会議室
          13:15~14:00 平成31年度総会
          14:00~16:30 連続学習会
テーマ:『 本人は何を思う 』 ~ ひきこもりの心理を理解する ~
講師 :ひきこもり新聞ライター 瀧本 裕喜氏 *経験者


※事前の参加申し込みは必要ありません、当日会場へお越し下さい。
<参加費>1家族 ワンコイン! 500円、 初参加の方、当事者の方 無料

4月の例会は年度総会の月でもあります。昨年度の活動を振り返り、新たな年度に向けて話し合いを持ちます。いっぷく会は皆様から会費をお預かりして運営させていただいております。是非、総会にご出席いただき、いっぷく会にご支援、ご協力をお願いします。

尚、当日10時より準備会を同場所で行っています、是非、皆さんのご参加をお待ちしています。

「個別相談会」のお知らせ

日時:平成31年 3月22日(金) 9:30 ~ 21:00 小会議室
                           23日(土) 9:30 ~ 21:00 大会議室
                           24日(日) 9:30 ~ 12:00 小会議室
場所:静岡市番町市民活動センター 2階
(カウンセラー)「人間関係と心の相談舎」代表 菊池 恒 先生

相談時間 1家族=50分 80分 110分の各コース(会員限定・有料)
お申込み・お問い合わせは TEL・FAX 054-245-0766(中津川)まで

生活のしづらさ、さまざまな方法で支援します

静岡市社会福祉協議会広報誌 「みんなの社協しずおか」2019年2月号から

静岡市暮らし・しごと相談支援センターでは、平成27年に施行された生活困窮者自立支援法に基づき、相談者の自立に向けた支援を行っています。この中にこんな事例も・・・

<事例> ボランティアグループへの参加から就労へ
中学校を卒業してから仕事に就くことが出来なかった20代男性。何もかも自信が持てずひきこもっていました。センターとの相談で、まずは外出の機会を増やそうと、週1回、ボランティアグループに参加することになりました。周りと打ち解けるのに時間がかかりましたが、周囲のボランティアの方々の明るい雰囲気に助けられ次第に楽しくなり、参加日数が増えてきました。そして、本人の状態に合わせて採用いただける地元の企業からお声かけいただき、短時間勤務での就労が決まりました。現在はさらなる自立に向け、毎日がんばって仕事をしています。

<事例> 地方の方と協力して就労体験
相談者の多くは、社会と離れた期間が長く、社会とのかかわりに不安を抱えています。
そこで地域の方から軽度の農作業(畑の作物収穫や袋詰め、ラベル貼りなど)の就労体験を紹介していただき、自立に向けたステップとして実施しています。こうした農作業は青空の下で健康にもよく、達成感もあります。65歳以上でお仕事を退かれた方にも、作業や指導にご協力いただいており、その方の生きがいづくりにもつながっています。


公益財団法人 モラロジー研究所の刊行物です。参考にして下さい。

□「ニューモラル 心を育てる言葉」より

「プラスの心」の生活習慣
「生活習慣病」とは、ある日突然やってくるものではなく、若いころからの生活習慣によって病気の根が徐々に広がっていき、ある年齢に達したときに症状が出るのだといいます。同様に、私たちの日々の小さな心づかいも、積み重ねると、人生は大きく変えていくのではないでしょうか。
私たちの心は、プラスにもマイナスにもはたらきます。だからこそ、毎日の小さな行いを通して、「プラスの心」の生活習慣を持つように心がけたいものです。例えば、明るい挨拶をする、温かい言葉をかける、気持ちよく掃除をする、喜んで履物をそろえる、優しい気持ちで人に接する、等々……。
今すぐにできることを通して「プラスの心」を生活習慣にしていけば、自分の心に喜びが生まれ、周囲に幸福感を与えることができるようになるでしょう。

子どもの心を認め、受容する
人は皆、それぞれ独自の個性や持ち味をもっています。それにもかかわらず、人の一側面だけを取り上げて他の人と比較しようとすれば、別の側面を見落として、差別を招くことにもなりかねません。
家庭内でも、子どもをつい他のきょうだいと比べて叱ったり、小言を言ったりしてしまうことはないでしょうか。しかし、親のうかつなひと言が子どもの自己評価を下げたり、心に深い傷を与えたりする場合があります。親はそうした言動に気をつけて、常に子どもの持ち味を認め、その能力や適性が十分生かされるように心を配りたいものです。一人ひとりの子どもの豊かな可能性を認め、受容していくためには、親自身が温かな「思いやりの心」を育んでいく必要があります。こうした大人の支えがあってこそ、子どもは力を伸ばし、将来に向けて力強く羽ばたいていけるのです。


《会長コラム》
何処を見廻しても片手にスマホの異様な光景に、顔をしかめているのは私だけではありますまい。
先日ドキュメンタリー番組を見ました、ずばり「スマホ脳過労」。スマホの使い過ぎにより脳および身体に異常を来すことへの警鐘であります。人間の脳は、情報の入力・整理・出力することの繰り返しでありますが、スマホの出現により安易に大量の情報が入力されるため、整理が追いつかず脳の回路が混乱しパンクしてしまうとのこと。本当に必要な情報がそれ程あるわけがなく、四六時中ダラダラと情報が入ってきてしまうのが実情でありましょう。正にスマホ中毒であり文明病とも言え、思考能力に欠けた人々の増大は由々しき事態であります。特に子供たちには、1日の使用時間に制限を設けるべき段階に来ているのではと危惧しています。


初めてご参加の方、初回は体験として無料です。その後よろしければいつでも入会手続きができます。年会費は6000円で、出席した時には参加費のご負担をお願いします。
その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。
事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川
E-mail:ippuku-kai@outlook.jp

連続学習会は「赤い羽根共同募金」の助成を受けて運営されています。