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活動内容

いっぷく会便り 2019年5月号

令和元年5月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 中村 彰男

日時
2019年4月14日(日)
テーマ
「本人は何を思う」~ひきこもりの心理を理解する~
講師
ひきこもり新聞ライター 瀧本 裕喜氏
会場
静岡市番町市民活動センター


PDFファイル201905.pdfLinkIcon

「平成31年度(令和元年)いっぷく会総会」が開催されました

4月の例会の冒頭で「平成31年度(令和元年度)総会」が開催されました。
総会では、まず「平成30年度の活動報告、決算報告・監査報告」が行われ、任期満了により「役員の改選」が行われました。(中村会長には引き続き会長として担って頂くことになりました。)
次に、「平成31年度の活動計画案、予算案」が審議され、すべて原案が承認されました。
新年度も毎月の「連続学習会」を中心として「特別学習会」「公開講演会」などを通じて、家族としてひきこもりへの対応を学び、相談活動の充実や交流会なども織り込んで、皆さんに役立つ「家族会」としていきたいというものです。

◆連続学習会(毎月第2日曜日です)

学習会テーマ

講師

会場

4

14

「本人は何を思う」~ひきこもりの心理を理解する~

ひきこもり新聞 ライター 瀧本裕喜氏

番町センター

5

12

「引き裂かれる心」~経験者相談員が語る引きこもりの深層~

ヒューマン・スタジオ 代表 丸山康彦氏

番町センター

6

9

「繰り返してものにする・・・理性と感性のバランス」

人間関係と心の相談舎 代表 菊池 恒氏

あざれあ5F

7

14

「本人の「生き方」を支える家族のかかわり」

KHJ本部 事務局長 上田理香氏

あざれあ5F

8

11

「ひきこもり、ニート、不登校の回復は親次第」

SCS 代表理事 桝田宏子氏

番町センター

9

8

「被害妄想、強迫神経症は薬の役割もしている」

SCS 副代表理事 藤江幹子氏

番町センター

10

13

「義務で働く? 幸福感で働く?」

SCS カウンセラー 三宅正之氏

あざれあ5F

11

10

「医療とカウンセリングのメリット&デメリット~限界と可能性」

人間関係と心の相談舎 代表 菊池 恒氏

あざれあ5F

12

8

会員交流会

 

未定

1

12

「吐き出し、退行、暴言は回復のはじまり」

SCS カウンセラー 坂本崇代氏

未定

2

 9

「ひきこもりから自己実現へ
     親が取り組むすべてのこと」

SCS 副代表理事 臨床心理士 桝田智彦氏

未定

3

 9

「親の取り組みと回復サイン!!
     微熱・太る・長時間睡眠・高熱」

SCS 代表理事 
桝田宏子氏

未定

「SCS」は「一般社団法人SCSカウンセリング研究所」の略です

<タイムスケジュール>
10:00~12:00 準備会
13:00~13:15 例会受付
13:15~13:30 例会開会、連絡事項
13:30~16:30 連続学習会(休憩、質疑応答、全体懇談を含む)
参加費は、「会員一家族500円」「非会員1500円」とさせていただくようになりました。
尚、初めての参加につきましては、体験として無料にさせて頂きます。

4月例会のご報告

4月例会は、4月14日(日)静岡市番町市民活動センターで開催しました。

◆準備会 10時~12時
15名の参加をいただきました。まず「いっぷく会便り4月号」「総会資料」「5月個別相談会案内」「特別学習会案内」「加入のお勧め」「会費払込書6000円」)を入れて、出席者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行いました。そしていくつかの報告事項、打ち合わせについて話し合い、あとは昼食をとりながら楽しい歓談の時間を過ごしました。
弁当持参ですが、例会に少し早く出かける感じで参加してみて下さい。都合のつく時間からで構いませんので、是非ともゆっくりした時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時30分 参加者43家族、51名(初参加10名含む)

◇平成31年度総会(前頁報告の通り)

◇連続学習会
テーマ『 「本人は何を思う」~ ひきこもりの心理を理解する ~ 』
講師 ひきこもり新聞ライター 瀧本 裕喜氏

本日の講師の瀧本裕喜先生は、ご自身も18歳から25歳の7年間ひきこもっていました。東京の予備校に通うために祖母と同居を開始。毎日祖母から聞かされる悲観的な言葉で、次第に落ち込んでいきました。
気付けば夢が持てなくなり、いつしか祖母に殺意を抱くようになりました。祖母への殺意を抑えるためにひきこもったとのことです。
当事者として、そしてひきこもりカウンセラーとしての両側面で、ご本人の事例を中心にお話をいただきました。そのポイントを整理しました。

・脱出のきっかけは、
両親が変わったことですね。最初は、なんとかして部屋から出そうとしていました。「これ以上悪くなることはない」と言って、父は暴力を振ってきました。
ひきこもって5年過ぎた頃、心のセミナーを両親が受講しました。親が心を解放し、少しずつ変わって来たのです。家の中の空気が変わって来たのを感じるようになり、安心して自問自答が出来るようになりました。ある晩のこと。夢に理想の自分が現れて語りかけてくるのです。「自分が変われば、世界は変わる」と感じられるようになってきたのです。

・ひきこもりから脱出したその日、
体重が100k以上、着られる服も下着もなく、ずっとタオルを巻いた裸の生活でした。母の最初の一言は、「あなた、どうして裸なの?」でした。「やっと出て来たんだね」だったら、また閉じこもっていたかもしれません。

・子どもは何を感じ何を考えているのか
親との会話は一切なくても、いろんなことを感じました。例えば、
- ドアの開け閉めの仕方、音により親の心理状態を判断していました。凄く敏感なのです。
- 新聞の折り目、手あかで親がどんな記事をよく読んでいたかを知りました。
- ひきこもり関係の本が無造作に置いてありました。子どものことを思って、ひきこもりを理解しようとする本もあれば、ひきこもりを犯罪者のように扱っている本もありました。ひきこもり関連のセミナーのチラシも気を付けて下さい。例えば、ひきこもりをどうにかしましょう。「どうにかしましょう」ということは、子どもの存在を否定することにつながります。

今までのやり方で適応できなくて、ひきこもっているのに、今までのやり方をそのまま押し付けられると、かえって動けなくなってしまいます。

“こうなってほしい”、例えば“早く部屋から出てくれないと困る”、“早く社会復帰してくれたらいいのに”といった気持ちを親が持っていることは、常に感じていました。自分を責めるしかなく、強いプレッシャーでした。
“No”と言えなくて、最終手段としてひきこもっているのに、それも否定されたらどうしていいか分からなくなるのです。そもそも誰に対しての“No”なのかも分かっていないのです。
トイレの回数が増えた。これは、子どもが動きやすくなってきたとも感じて下さい。子どもがトイレに行けない環境は避けて下さい。切実な問題なのです。

・子どもの心を開くには、アサリの塩抜きです
アサリの塩抜きは、海と同じ塩分濃度に調整します。すると、貝は口を開きます。ひきこもっている我が子の心を開くのも同じことです。塩分濃度が違うと、「分かってくれない」と感じて、心を閉ざしてしまいます。塩分濃度を調整することが我が子にとって居心地のいい環境であり、自発的に心を開くきっかけを作るのです。

・不器用な父からの初めての手紙
手紙を貰ったのは嬉しいことでした。しかしその内容が、“ひきこもったことが残念でならない”でした。これは親の期待通りになっていないことを意味します。子どもとしては、親から否定されていることになります。最悪の場合、命を絶つ可能性があります。

最後に、ひきこもりの状態からどのような希望のシナリオを描いていったらいいのかを常日頃考えて下さい。きっと素敵なアイデアが出てきます。

グループ別の話し合いを含め概略こんな学習をしました。今回は、地区別のグループとしました。

平成30年度版 学習会記録集を作りました。

いっぷく会は、親の学習会を中心に活動しています。
毎月の「いっぷく会便り」でその内容の報告をしておりますが、昨年度に続き「平成30年度連続学習会記録集」を作成しました。印刷費もかかっておりますので、一部200円のご負担をお願いします。
希望者は、例会にご出席の折にお買い求めください。尚、郵送希望の方は事務局まで申し込み下さい。

「個別相談会」のお知らせ

日時:令和元年5月17日(金) 9:30 ~ 21:00 大会議室
         18日(土) 9:30 ~ 12:00 小会議室
               13: 00 ~ 21: 00 大会議室
         19日(日) 9:00 ~ 12:00 大会議室
場所:静岡市番町市民活動センター 2階
(カウンセラー)「人間関係と心の相談舎」代表 菊池 恒 先生
相談時間 1家族=50分 80分 110分の各コース(会員限定・有料)
お申込み・お問い合わせは TEL・FAX 054-245-0766(中津川)まで

特別学習会のお知らせ

家族も当事者の年代も幅広くなっている現状に鑑みて、基礎的な学習とか、8050問題にある長期高齢化に対応する学習会を「特別学習会」として本年度から取り組むことにいたしました。
今回は基礎的な「回復に向けて親の役割」について学んでいただく機会としました
日 時:令和元年5月25日(土)13時30分~16時30分
会 場:静岡市番町市民活動センター 中会議室
テーマ:「ひきこもりからの回復に向けて 親の役割とコミュニケーション」
講 師:SCSカウンセリング 副代表 藤江幹子氏
参加費:一家族1000円 事前の申込をお願いします。

6月例会のお知らせ

日時 :令和元年 6月9日(日) 13:15 ~ 16:30 (受付 13:00~)
会場 :静岡県男女共同参画センター「あざれあ」5F 502号室
<連続学習会テーマ>
『繰り返してものにする・・・理性と感性のバランス 』
講師 :人間関係と心の相談舎 代表 菊池 恒氏

※事前の参加申し込みは必要ありません、当日会場へお越し下さい。
<参加費>1家族 ワンコイン! 500円、 初参加の方、当事者の方 無料
尚、当日10時より準備会を同場所で行っています。会報の発送作業や家族同士の歓談などを行っています。家族、当事者の方など、どなたでも参加できます。むしろ、来ていただく方が多いほうが準備の都合上助かります。例会時とは一味違った雰囲気で、気楽なお話もできます。
また、居場所として活用するのもひとつの方法です。是非、皆さんのご参加をお待ちしています。


《会長コラム》

史上初めての10連休とやら、皆様どう過ごしたでしょうか。あいにく天候には恵まれず、五月晴れとは縁がなかったようです。改元、天皇の退位・即位と立て続けにお祭り騒ぎが実行されましたが、余りにも政権が介入し過ぎて興ざめの感を免れ得ませんでした。痛手となる不都合なことが続いたので、それを払拭するためにも華やかな政治ショーが必要だったのかも。
平成と言われたこの30年は、正に「ひきこもり」深刻化の歴史でした。内閣府の実態調査の分析はまだこれからですが、確かなことは中高年になってからの「ひきこもり」が目立ち、全世代にわたり増加の傾向が顕著であることです。誠に由々しき事態です。


初めてご参加の方、初回は体験として無料です。その後よろしければいつでも入会手続きができます。年会費は6000円で、出席した時には参加費のご負担をお願いします。
その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。
事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川
E-mail:ippuku-kai@outlook.jp