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活動内容

いっぷく会便り 2016年4月号

平成28年4月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 上杉 博美

日時
平成28年3月13日(日)
テーマ
ひきこもりと社会の変化 ~ これからの働き方・生き方 ~
講師
SCS カウンセリング研究所 カウンセラー 高橋 晋先生
会場
静岡県男女共同参画センター「あざれあ」


PDFファイル201604.pdfLinkIcon

3月例会のご報告

3月の例会は、3月13日(日) 静岡県男女共同参画センター「あざれあ」で開催しました。

◆準備会 10時~

15名参加をいただきました。

まず、「いっぷく会便り3月号」「4~6月学習会の案内」「28年度グループカウンセリング案内」

「4月10日総会後の懇親会案内」を入れて、参加者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行い

ました。そしていくつかの報告事項、打ち合わせ事項について話合い、あとは昼食をとりながら楽しい

歓談の時間を過ごしました。

場所も例会場と同じですので、弁当持参ですが、例会に少し早めに出掛けるような感じで参加してみて

下さい。親の居場所でもあります。是非、楽しい時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時50分 参加者29名(非会員1名 当事者1名含む)

◇活動報告;

・4月より「グループカウンセリング」(別紙募集チラシ参照)開催するので募集の案内をした。

・4月は総会があるので出席のお願いと、夜の懇親会を参加呼びかけした(別紙チラシの通り)

・4月~6月の学習会スケジュールの案内をした(別紙チラシの通り) などでした。

◇連続学習会 13時25分~15時40分

テーマ「 ひきこもりと社会の変化 ~ これからの働き方・生き方 ~ 」

講師 SCSカウンセリング研究所 カウンセラー 高橋 晋先生

最近、人工知能が囲碁で世界のトップクラスの人に3連勝したというニュース

が入ってきました。これは単にゲームだけのことではなく、色々と専門的な

判断が求められる分野においても、人工知能が取り入れられてきておりその

象徴と感じた。

あらゆる高度な専門分野でも、人工知能、ロボット、コンピューターに置き換

えられると人の仕事がなくなるのではないか? でもそう単純ではないですね。

答えがあるわけではありませんが、今日はその辺を一緒に勉強していきましょう。

1、青年の感じる今の社会の生きづらさ

今の親が20~30代の頃は高度成長期に当たり、忙しく、会社が一つの家族のように従業員同士が連

帯し会社からも守られているといった関係性がありました。しかしバブルが崩壊したころから働き方

も大きく変わってきています。外食産業に見られるような、マニュアル通り働いて、アルバイトなど

安い賃金で雇用し、いつでも他の人に置き換えられるというような雇用形態が生まれ、派遣、バイト、

パートなど非正規雇用が増加してきた。働く人も会社も帰属意識が薄れてきています。働く人とお客

さんとの関係も人間性を尊重しながらきたものが、やることが当り前のような関係になり、わざと苦

情を言ったり、ストレスのはけ口になったりする関係が出たりしています。

また、ネット社会の広がりもあります。精神的に気を使って疲れてしまうような働き方。更にブラッ

ク企業と言われるものもあります。会社の利益のために人を使い捨てる、働く人の自己犠牲の上にあ

るようなことも起きています。仕事に対してマイナスのイメージが若い人の世代だと起きています。

2、社会全体に起きている変化

経済活動の国際化、多様化、スピード感などから大きく変化しています。

企業から飛び出して個人同士の小グループで新しいことができる、新商品を開発するなども起きてい

ます。

又、人を助ける仕事、人の役に立つ仕事をやりたいという若者も増えています。

日本の社会でも、働いて成功したいとか、出世したいとかは、若者の中では少なくなってしまい、何

か価値あることをしたいという漠然とした意識だが、何かに役に立つということをやってゆきたいと

いうことが、若い人の中では出てきています。

3、働き方の多様化とその先の変化

会社で、働く時間が決まっていて集まって仕事をし、そのあと一緒に残業したり、飲みに行ったりし

たのが、ネットの発達で会社に行かなくても個人で仕事ができるようになったりもある。また、自分の

専門分野をもっていて、上から与えられる仕事をやるのではなく、自分でつながりを作りながら自分

を生かしてゆく、そんな働き方も増えています。このように働き方も社会の変化で多様化してきてい

ます。

ひきこもっている青年も会社に縛られなくても良いというイメージをもつことは大事ですが、現実に

働いた経験、働くとはどういうことか? ない場合、どこか所属して働く経験と言うのはした方が良

いですね。でもずっとそれを続けてゆくというイメージではなく、そこでの経験と実力で専門分野を

生かして自由に働くというイメージです。

最初お話した「人工知能」「ロボット」で今までの仕事の多くの部分が置き変わってゆくことがあり

ますね。決まりきった仕事はできますが、これらに仕事が置き換わって人間が幸せになるか? それ

はまた別だと思います。人を幸せにする、人に幸せを感じさせる。そういうあたりの仕事はまだ日本

の社会では足りないと感じます。そういう分野での働き方があります。

自分の趣味の世界、共通する人間関係とか、形で目に見づらい何かを手に入れて満足するということ

もあります。そういった人間同士で幸せを感じられる、それが一つの仕事になるということもあります。

ひきこもりの人にとっては、働くのが何のために働くのかという目的意識、ひきこもりの初めから途

中までの段階の人にとっては義務感、自分が社会に受け入れられなければいけない、親に負担をかけ

てはいけない、働くことがあたり前という考えから、職場の人間関係がうまくいかないとか、又は、

真面目なだけに上司に頼まれたりすると無理してやり遂げることで体験がトラウマになったりします。

人に合わせなければ人から認められなければという形で働いていると、本当の意味でのエネルギーが

出てこないのです。エネルギーが消耗して、又ひきこもるということもあるので、社会に参加して働

いてゆくというようにやっていかないと大変です。

4、人間にとって本来の幸せとは

親としては「こうなれば幸せだな」というイメージとしてはあると思いますが、子どもにとって「こ

うなるのが幸せ」と感ずるイメージ、それぞれ幸せを感ずるイメージを作っておいてくれれば良いと

思います。子どもの聞ける環境であれば聞いてみるのも良いでしょう。今日はこれ以上は宿題としま

しょう。

5、自分自身とのつながり、他者とのつながり、世界とのつながり

子どもが社会に係わってゆく、これから先、生きてゆく時にまず自分自身とのつながりを取り戻すこ

とが大事で、その前提条件として、まず「家の中で安心できること」が大事ですね。

親子関係で安心できる、信頼できるという雰囲気を作ってゆく。子どもが自分の感覚、感情を取り戻す。

人に対してもある程度自分を主張でき、自信をつけてゆく。自分を大事にしつつ、相手も大事にする

という関係が大事です。居場所等に関わってゆくと良いですね。

親としては仕事のイメージが強いでしょうが、そこにとらわれる必要はないと思います。

人を助けられる、人の役に立つ、仲間を感じられる、そういった価値を感じられることを段々経験し

ながら拡げてゆくと、人から頼られて仕事になってゆくということもあります。

6、それぞれの家族の今現在の課題と将来の希望

子どもへの将来の希望(イメージ)については先程皆さんに話し合って発表していただいたが、

今、子どもの状態、やっていることをその前に出てきた自分自身とのつながりを作っていったり、支

えられたリ、又は自己表現ができたりとか、そういったことで親としては一部まどろっこしいと思っ

たり、又は全然変化しないなと感じたりすることも多いだろうが、内面の積み重ねで内面のつなが

りができてきたり家族の間で自分をしっかり表現できたりとか、外への動きにならなくても積み重ね

での内面の成長、変化してゆくことが将来につながってゆくんだという感じで見てもらえばいいですね。

概略こんな学習をさせて頂いたと理解させていただきました。ありがとうございました。

◇グループでの話し合い。15時50分~16時40分

4つのグループに分かれて、子どもの将来のプラスのイメージなどについて話し合いをしました。

5月例会のお知らせ

日時 : 平成28年 5月8日(日) 13:15 ~ 17:00

会場 : 静岡県男女共同参画センター あざれあ 4階 第2会議室

<連続学習会テーマ>

『 根本にある家族文化 』

(講師)一般社団法人SCSカウンセリング研究所

カウンセラー 高橋 晋 先生

参加費 会員お一人1500円(ご夫婦)2000円 当事者は無料

(初めて参加される方は体験日として無料で参加できます)

尚、当日10:00より例会準備会を同場所で行っています。会報の郵送作業

や家族同士の歓談などを行っています。家族、当事者の方などどなたでも参加で

きます。例会時とはひと味ちがった気楽なお話も出来ますし、居場所として活用

するのもひとつの方法ですよ。是非、皆さんのご参加をお待ちしています。

学習会記録集を作りました

いっぷく会は、親の学習会を中心に活動しています。

毎月の学習内容は「いっぷく会便り」で報告していますが、年間分の記録をまとめたものを作成しました。

(今年1月には「平成26年度分」を発行しました。)

今回は、平成27年度分(平成27年4月~28年3月分)です。

印刷費もかかっておりますので、前回同様に一部200円のご負担をお願いします。

希望者は、例会に出席の折にお買い求めください。尚、郵送希望の方は事務局まで申し込みください。

赤い羽根共同募金の助成金が決まりました

平成28年度の学習会に対する助成金が交付されることになりました。

年間35万円です。毎月の学習会参加者に「参加費」を負担していただいておりますが

この助成金を利用させていただき、参加者の負担を少しでも軽減できるようにしてまいります。

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公益財団法人 モラロジー研究所の刊行物です。参考にして下さい。

□「ニューモラル 心を育てる言葉」より

人は生き方を変えることができる

百歳を越えた今もなお、活躍を続ける聖路加国際病院理事長の日野原重明氏は、次のように述べています。

「鳥は飛び方を変えることはできないし、カンガルーは跳ね方を変えることはできません。しかし、私た

ち人間は、どの時期においても、変えようと思えば生き方を変えることができます」(「生き方上手の秘訣」

モラロジー研究所)

私たちの人生は、自分ではなんでもないと思えるような日々の小さな行いと、目には見えない心づかい

の積み重ねによって形づくられています。こうした「小さな行いと心づかい」を変えてゆくことこそが、

「生き方」を変えることにつながっていくのでしょう。私たちの心は、日々プラスにもマイナスにもはた

らきます。毎日の生活の中で、心の生活習慣を少しでもよりよい方向へ改善していきましょう。

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会長コラム

桜の花も三分咲きから週末には五分咲きぐらいになるかと思われるほど蕾の膨らみが大きくなってき

ました。春、本番です。私は、母親の腕の骨折で先週は大忙しで、今週も手術があります。家の内でス

ベルことで、老人(95歳)は大怪我をします。

どうか、子供の事でいっぱい悩みを持っていると思いますが、少しは家族にも心を向けなくてはと思い

ます。色々皆様に迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします。

母親は、7時間の手術をICUで受け2日間いただけで、頭が混乱してしまい話が合わない事を思うと、

子供達も色々頭の中は混乱しているかもしれません。学習会で、子供達の役に立てる親になるために勉

強し、家族にも優しく思いやりのある人間になる様努力し、自分らしく自分らしさを出せたらいいなあ

と思っています。頑張りましょう・・・・。

初めてご参加の方は月例会会場で入会手続きができます。

年会費6000円 月例会参加費お一人1500円(ご夫婦参加2000円)

その他、いっぷく会へのお問い合わせは事務局までお願いします。

事務局 電話・FAX 054-245-0766 担当 中津川

連続学習会は「赤い羽根共同募金」の助成を受けて運営されています。