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活動内容

いっぷく会便り 2021年5月号

令和3年5月1日 発行
NPO法人 KHJ全国ひきこもり家族会連合会 静岡県「いっぷく会」
会長 中村 彰男

日時
2021年4月11日(日)
テーマ
「ひきこもりの長期化と生き方支援」
講師
静岡大学 学術院 人文社会科学領域 教授 江口 昌克氏
会場
静岡市番町市民活動センター


PDFファイル202105.pdfLinkIcon

「令和3年度いっぷく会総会」が開催されました。

4月の例会の冒頭で「令和3年度総会」が開催されました。

総会では、まず「令和2年度の活動報告、決算報告・監査報告」が行われ、任期満了により「役員の改選」が行われました。(中村会長には引き続き会長として担って頂くことになりました。)

次に、「令和3年度の活動計画案、予算案」が審議され、すべて原案が承認されました。
中でも新年度より、講師、会場の都合にもよりますが、オンラインでの視聴ができるように機器を整えてまいります。「集い、交流する」というのも大切な活動と考えていますが必要な場合はご利用下さい。

また学習会の参加費も無料にすることになりました。
ただ運営の基本は「会員の会費による」ものですので、できるだけ助成金、寄付金などの模索をしていきますが、どうしても財政に不足をきたす場合は臨時の負担をお願いする場合もあるかもしれません。

その他の活動計画は配布してあります資料の通りですが、連続学習会、特別学習会、各種交流会、個別相談会などを一層充実させていきたいと考えております。
更に行政関係も、各種支援体制が整備されてきております。これらとの連携も重要な活動になります。
どうぞ引き続き皆さんのご協力をお願いいたします。

4月例会のご報告

4月例会は、4月11日(日)静岡市番町市民活動センター大会議室で開催しました。

◇準備会 10時~
14名の参加をいただきました。まず「いっぷく会便り4月号」「総会資料」「5月個別相談会案内」などを入れて出席者への配布、欠席者・関係機関への郵送作業を行いました。そしていくつかの報告事項、打ち合わせをして、各種情報などについて話し合いました。
あとは昼食をとりながら楽しい歓談の時間を過ごしました。弁当持参ですが、どなたでも例会に少し早めに出かける感じで参加してみて下さい。都合のつく時間からでも構いませんので、是非とも楽しいゆっくりとした時間を共有しましょう。

◆例会 13時15分~16時30分 参加者29家族32名(内初参加2名含む)(オンライン参加5家族)
今回は番町市民活動センターとの共催ではじめてオンラインでの視聴もできるようにしました。

◇令和3年度総会(上記報告の通りです) 13時15分~13時50分

◇連続学習会 13時55分~16時30分
テーマ「ひきこもりの長期化と生き方支援」
講師 静岡大学 学術院 人文社会科学領域 教授 江口 昌克氏

講師は、現在 大学で「心理学」と「地域づくり」の指導教育を担当されています。(「静岡県ひきこもり対策連絡協議会」の会長もされています)
ひきこもりに関する行政の支援施策に関しては、さまざまな法制度を組合せて支援を行ってきていますが、長期化に伴い就労のみならず「多様な社会参加に向けた丁寧な支援」を目指すという方向にあります。
各種の支援が組まれてきておりますが、その中で中高年者に向けては・・・
就職氷河期世代活躍支援プランの中で「中高年の者に適した支援の充実」という考えを示しています。

■ ひきこもり支援においては、中高年を含め、ひきこもり状態にある者の年齢によらず支援を行ってきたが、中高年のひきこもりの状態にある者のニーズに応じた、きめ細かな支援が必要である。
■ 例えば、中高年のひきこもり状態にある者は、就労も困難である者も一定程度存在するものと考えられ、就労に限らない「多様な社会参加の場を確保」する必要がある。
■ また、ひきこもり状態にある者の最も身近な支援者はその家族であるが、特に、中高年のひきこもりの状態にある者の家族には、本人とのコミュニケーションが取りづらい方や、本人との接し方についてのアドバイスを必要とする方、親なき後の本人の生活を心配し、本人が親なき後も安心して暮らせるようなライフプランを必要とする方など、中高年の者の家族への支援が必要とされている。
■ このため、現状、相談支援や居場所づくり等のひきこもり支援を行っている市町村の「ひきこもりサポート事業」について、中高年の者に適した支援の更なる充実を図るため、
・中高年の者が参加しやすくなるよう、年齢や性別、ひきこもり期間等に配慮した居場所づくり
・ボランティア活動等の多様な社会参加の場の確保
・家族に対しても、当事者である子の接し方や親子間の関係を良好なものにしていくためのノウハウを得られる場の提供や、親なき後も安心して暮らせるようなライフプラン作成のための講習等を行う。

※ひきこもり状態にある方にとって、「居場所」への参加は、社会参加への第一歩であり、特に重要なもの。このため、ひきこもりサポート事業を行う場合には、「居場所づくり」を必ず実施するものとする。」

今日は、長期化、高齢化の方の「社会参加、生き方」についてどのような支援が必要か考えていきましょう。

① 地域づくり
地域住民同士のケア・支え合う関係性を育てる。自立する力をつけると共に人に頼って良い、頼って生きてゆく。そして 誰かの役に立っているだけでも充実感を得られるものです。そんな地域を目指して。

② 高齢者の閉じこもりと老化
物理的に狭い空間と人間関係の乏しさが続くと老化が促進されます。一つは体力が無くなる、人付き合いがなくなり、機能の衰退・縮小がある。もう一つは、人は積極的に環境に働きかけてゆき、その上で生きる力を充たしてゆくものです。元気に生きていこうという気持ちが縮小します。
ひきこもり状態が続くと高齢者に比べて前倒しでこのような状態にくるということが言えます。

③自分らしさの感覚(本来感)
ありのままの自分を受けとめる概念。人は自分で物事を決定できているという感覚も重要です。
類似概念としては、自分が何かの役に立っているという感覚(自己有用感)、自分はこんなことがやれるんだ、力を持っているという感覚(自己効力感)、自分はこれで良いんだという感覚(自己肯定感)が大事です。
ただ現実は獲得できないままきている人が多いのです。またこれも常に変化してゆくものでもあります。

④自分が生きることの意味を実感する
ロゴセラピー(フランクルの心理療法)
・人は人生の意味を見失うことで絶望したり、人は意味を満たすことで自己を実現する。
・劣等感を克服しようとするとき、劣等感と戦っている限り、劣等感に悩み続ける。
・劣等感があるにもかかわらず、成功したり、外側の課題に意識が注がれるようになると劣等感は消えていくものです。
・人は自分のなすべきこと、満たすべき意味を発見し、それに取り組んでいくことで、はじめて心が癒されていくという考え方を基本にしている。生きるということは生産的価値ばかりではない。
ロゴセラピーの問い。(自分の人生を問うのではなく、人生から問われている。逆転の質問)
・「この人生はあなたに何を求めているのでしょうか?」
・「何があなたのことを必要としているでしょうか?」
・「誰があなたを必要としているでしょうか?」

⑤三つの価値(人生から問われている三つの価値)
1. 創造価値(活動し創造することによって実現できる価値)
2. 体験価値(何かを体験することによって実現される価値)
3. 態度価値(変えることのできない運命に直面時、その窮状に対してとる態度によって実現する価値)

⑥人生の意味とは何か、人生の問いに答える。
・人間が人生への意味は何かを問う前に、人生のほうが人間へ問いを発してきている。だから、人間は、本当に生きる意味を問い求める必要なんかない。人間は人生から問われている存在である。
人間は生きる意味を求めて問いを発するのではなく、人生からの問いに答えなくてはならない。そして、その答えは、人生からの具体的な問いかけに対する具体的な答えでなくてはならない。
・私たちがなすべきこと=実現すべき意味・使途は、私たちの悩みと関係なく「私を超えた向こう」から、私たちの足下に、つねに、そして、すでに送り届けられてきている。「何のために~」という問いの答えは、私たちが何もしなくても、もう与えられてしまっているのである。だから、私たちがなすべきことは、すでに送り届けられている「意味と使命」を発見し、実現していくことであり、それがつまり、「人生からの問い」に答えるということである。

⑦どんなときも、人生には意味がある。
・どんなときも、人生には意味がある。なすべきこと、満たすべき意味が与えられている。
・この人生のどこかに、あなたを必要とする「何か」があり、あなたを必要とする「誰か」がいる。そしてその「何か」や「誰か」は、あなたに発見されるのを「待って」いる。私はつねに、この「何か」や「誰か」に必要とされ、「待たされている」存在である。
・「だから、たとえ今がどんな苦しくても、あなたはすべてを投げ出す必要はない。あなたがすべてを投げ出しさえしなければ、いつの日か人生に「イエス」ということのできる日が必ずやって來るから。いや、たとえあなたが人生に「イエス」と言えなくても、人生のほうからあなたに「イエス」と言って光を差し入れてくるときが、いつか必ずやって來るから。」
・「たとえ、あなたが人生に絶望し、もう何も期待しなくなってしまったとしても、人生のほうは、あなたに絶望することはない。人生は、死のその瞬間まで、あなたに期待しなくなることなど、決してありはしない。」

⑧親の立場、考え方
・自分達も世の中の一部として生きていく(きた)ことを受け入れ、世の中に出て行くことを模範として示す。(未来志向と人生の肯定を親が模範として示してゆく)
・親も自分たちは生きて働くためのエネルギーを世の中から得ていることを実感できるか(その生き方が伝染するのです)
・皆さんにとっての家庭は、家族会は、居場所になっていますか?
(癒される場所になっていますか? 自分らしく感じられますか?)

もっと幅広く、奥深い講話を頂きましたが、編集部の責任で書かせていただきました。とてもお伝えできていませんが、ご容赦下さい。

6月例会のお知らせ

日時 :令和3年6月13日(日) 13:15 ~ 16:30 (受付 13:00~)
会場 :静岡県男女共同参画センター「あざれあ」5F 第3会議室
連続学習会テーマ:「治るとはどのような状態?」
講師:SCSカウンセリング研究所 代表 桝田 宏子氏

尚、当日は10時より同場所で準備会を行っています。配布物の準備やら、話し合いを行ったりしていますので是非お出かけください。例会時とは一味違った雰囲気で、気軽な話もできます。
皆さんの参加をお待ちしています。
◆新型コロナの状況により、変更せざるを得ない場合がありますのでお含みおき下さい。
◆今回の会場はネット環境未整備のためオンラインでの参加ができません。ご了承下さい。
受付当番 : □富士市以東 ■静岡市駿河区、清水区 □静岡市葵区 □藤枝・焼津市以西
■の地区の方よろしくお願いします。

特別学習会のお知らせ

会員の中には、長期化して、高齢の親が中高年のひきこもり状態の子どもと暮らす「8050問題」そんな課題を抱えている家族も増えてきています。これらに対しての行政の支援体制も整ってきています。
別紙で詳しくご案内しますが、「ひきこもりの関わる福祉諸制度について」学んでまいります。

日 時 令和3年5月23日(日)13時30分~16時30分
会 場 静岡県教育会館 すんぷら~ざ (静岡市葵区駿府町1-12 新静岡セノバ向かい)
講 師 静岡県社会福祉協議会 生活支援部
参加費 無料 オンラインでの視聴も出来ます。

「個別相談会」のお知らせ

日時:令和 3年5月28日(金)9:30 ~ 21:00 小会議室
                         29日(土)9:30 ~ 21:00 中会議室
                         30日(日)9:30 ~ 18:00 小会議室
場所:静岡市番町市民活動センター
(カウンセラー)「人間関係と心の相談舎」代表 菊池 恒 先生
相談時間 1家族=50分 80分 110分の各コース(会員限定・有料)
お申込み・お問い合わせは 事務局090-6081-0766まで

東部地区会の報告と次回の予定について

4月25日(日)、7人でお話しをしました(うち新規2人です)。
話題は、悩みや最近の状況、以前利用した県の事業の感想などでした。KHJのビデオの視聴も計画していましたが、私の勘違いで機材が足りずできませんでした。
次回は5月30日(日)13〜17時沼津プラザヴェルデ404会議室で開催と決めました。
遅刻・中座、いずれでもOKなので、お気軽にお越しください。また密回避のため、新規参加の方は電話かショートメールでご連絡ください^_^

幹事 味岡範子 090-9223-2873

あんなこと・こんなこと

[皆さまからの投稿をお待ちしています]

私の子どもは、家の中で、自分の部屋とトイレだけの移動しかありません。外出どころか家族との会話もありません。子どもの部屋に入るのは私だけで、話かけても返事は絶対にありません。当然、支援センターや居場所などとても行けません。私の子どものように、家から一歩も出られないような人も支援してくれるような社会になるといいですね。このような人もたくさんいるものと思います。今日の学習会もありがとうございました。もう少しガンバってみます。(Aさん)

生きる意味を深く考えることなしにきた私にとって、子どもがひきこもること、つらそうなこと。子どもからの否定を前に、自分の価値は、こっぱみじんにくだけちり、自責の念につぶされそうになりました。時間の経過とともに少し落ち着いてきました。
今日の学習会も、人生の意味をとりもどす方法を、言語で整理してくれて納得できた感があります。親である私がまず、人生の意味をとりもどしていく背中を見せてあげたいと思います。(Bさん)


いっぷく会は、会員制で会員の会費で運営されています。会員以外の方もご参加されることは大いに歓迎していますが、その場合は参加費を一回1500円負担して頂いています。ただし初回は体験として無料で参加いただけます。そして年会費6000円(年度途中での加入は月割額)で、加入していただければその後の参加費は無料です。詳しくは事務局まで問い合わせ下さい。

事務局 電話 090-6081-0766 E-mail:ippuku-kai@outlook.jp
電話番号が変わりました。また、ファックスは利用できませんのでご了承ください。

本会の活動は「赤い羽根共同募金」の助成を受けて運営しています。